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「1時間、何を話せばいいのか分からない」
「沈黙が怖くて、気づいたら自分ばかり喋っている」
顔合わせで一番緊張するのは、金額の話ではなく会話です。
私は3年で30人以上と顔合わせをしてきました。最初の頃は完全に失敗していて、相手の職業を聞いて、年齢を聞いて、趣味を聞いて、それで話が終わる。 面接そのものでした。
この記事では、実際に何を話しているか を具体的に書きます。話題のリストだけでなく、どういう順番で、どこまで踏み込むか まで含めてまとめました。
やってはいけない「振る舞い」のほうは別記事にまとめています。この記事は 話す中身 の話です。
前提:顔合わせのゴールは「また会いたい」ではない
最初にここを間違えると、会話の設計が全部ずれます。
顔合わせのゴールは、お互いが「この人となら続けられるか」を判断できる状態になることです。 好かれることでも、盛り上げることでもありません。
| 目指すもの | 目指さないもの |
|---|---|
| 相手の事情がなんとなく分かる | 相手に気に入られる |
| こちらの人柄が伝わる | 面白い人だと思われる |
| 次の判断材料が揃う | その場が盛り上がる |
盛り上げようとすると、必ず喋りすぎます。 そして喋りすぎた顔合わせは、ほぼ次に繋がりませんでした。
話す前に決めておく3つのこと
会話の中身より先に、枠を決めます。枠が決まっていると、話題に困りません。
“時間 … 1時間〜1時間半。長すぎると間が持たない店 … カウンターより、正面か斜めに座れる席ゴール … 相手の「なぜここにいるか」が分かればいい“
特に時間です。 最初から「1時間くらいで」と伝えておくと、お互い楽になります。
「終わりが見えない食事」が一番きついのは、相手も同じです。
鉄板の話題5つ
私が実際に使っている順番です。上から順に出していきます。
| # | 話題 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| 1 | 店・料理の話 | 目の前にあるので誰でも話せる。緊張がほぐれる |
| 2 | 移動・アクセスの話 | 「どこから来たか」で生活圏がわかる。負担も分かる |
| 3 | 仕事の話(浅く) | 相手の事情の入口。深追いしない |
| 4 | 休みの日の過ごし方 | 価値観が出る。共通点が見つかりやすい |
| 5 | これから何をしたいか | 目的が見える。ここまで来れば顔合わせは成功 |
1〜2は「助走」です
内容に意味はありません。 声を出して、相槌を交わす状態を作るため のものです。
いきなり3から入ると面接になります。私が最初の頃に失敗していたのは、まさにこれでした。
3の「仕事の話」は浅くていい
会社名も、具体的な業務内容も聞きません。
“「平日はお忙しいんですか」「立ち仕事だと大変ですよね」“
この程度で十分です。相手が話したければ自分から広げてきますし、話したくない事情があれば触れずに済みます。
私が会った方には、勤め先を言いたがらない方もいました。それは当然の警戒で、こちらから踏み込む理由がありません。
5まで行けば、その日は成功です
「留学したい」「独立したい」「学費を貯めている」——目的が出てくれば、顔合わせの目的は達成されています。
ここが分かると、こちらも何を期待されているかが分かります。逆にここが最後まで出てこない場合、関係が続いても手探りが続きます。
地雷の話題
こちらは避けているものです。
| 話題 | なぜ避けるか |
|---|---|
| 過去のパパ活の話 | 比較されていると感じさせる。こちらの話も同じ |
| 他の男性の話 | 相手が話し出しても広げない。次はこちらが話される側 |
| 家族構成の詳細 | 踏み込みすぎ。相手が話す分には聞く |
| 年収・資産の具体額 | 品がない。だいたいの生活水準は態度で伝わる |
| 政治・宗教 | 一般的な理由と同じ |
| 容姿への評価 | 褒めるつもりでも品定めに聞こえる |
| 「なんでパパ活してるの」 | 最大の地雷。 事情は向こうから出てくるのを待つ |
最後がとくに大きいです。
この質問は、相手に「説明責任」を負わせます。 悪気なく聞いてしまう人が多いのですが、聞かれた側は言い訳を組み立てることになります。
先ほどの「これから何をしたいか」を聞けば、同じ情報が、相手が話したい形で出てきます。
沈黙が起きたときの戻し方
沈黙は起きます。起きても問題ありません。
私が使っているのは、目の前の物に戻る やり方です。
“「これ、何が入ってるんですかね」「このお店、前から気になってたんですよね」“
新しい話題を探そうとすると失敗します。 焦って質問を重ねると、また面接に戻ります。
沈黙が3秒あっても、相手は気にしていないことがほとんどです。気まずいと思っているのは自分だけ、というのが3年やって分かったことでした。
口数が少ない相手だったとき
これは頻繁にあります。そして、ほとんどは相手が緊張しているだけです。
30人以上と会ってきて、初対面から流暢に話せる方のほうが少数でした。とくに初めて数回という方は、警戒と緊張の両方があるので当然です。
私がやっているのは3つです。
| やること | 理由 |
|---|---|
| はい/いいえで答えられる質問に切り替える | 「何が好きですか」より「甘いもの平気ですか」のほうが答えやすい |
| 自分の話を長めにする | 相手は聞いているだけでよくなる。沈黙の責任を引き受ける |
| 相槌を大きくする | 話しても大丈夫だという合図になる |
逆にやってはいけないのが、質問を重ねることです。 答えが短いからと次々に聞くと、完全に尋問になります。
30分ほど経つと急に話し始める方も多いので、前半で判断しないことが大事だと思っています。
年齢帯で話題は変える
同じ話題でも、刺さる年齢帯が違います。
| 年齢帯 | 通じやすい話題 |
|---|---|
| 19〜22歳 | 学校・バイト・好きな配信や音楽。仕事の話は薄い |
| 23〜26歳 | 仕事の忙しさ・一人暮らし・将来の不安 |
| 27〜30歳 | キャリア・独立・お金の使い方。話が具体的になる |
私が会った19歳の方は役者を目指していて、日々の稽古や舞台の話が中心でした。一方で27歳の美容師の方は独立の資金計画が具体的で、話の解像度がまったく違いました。
年齢が上がるほど、話が具体的になります。 どの年齢帯が話しやすいかは人によります。
「条件」の話はいつ出すか
会話の話なので、ここも触れておきます。
私は自分から先に出しません。 食事が終わる少し前、相手が切り出さなければ 「今日はありがとうございました」と一緒に渡します。
食事の最中に条件の話を持ち出すと、そこから先の会話が全部それに引っ張られます。 せっかく積み上げた雰囲気が一度で消えます。
相場そのものについては別記事に書きました。
実例:1時間をどう配分しているか
うまくいったときの流れを、時間で区切って書きます。やり取りは要素を組み替えています。
0〜10分:助走(店と移動の話だけ)
“「お待たせしてすみません、道混んでました?」「ここ、前を通ったことはあったんですけど入るのは初めてで」「何か苦手なものあります? 先に頼んじゃいましょうか」“
中身のある話は一切しません。 注文が終わるまでは、声を出して相槌を交わす状態を作るだけです。
ここで焦って本題に入ると、最後まで硬いままになります。
10〜25分:仕事の話を浅く
“「平日はお忙しいんですか」「土日も出られるんですね、それは大変だ」「私はメーカーの営業なので、外に出てることが多くて」“
こちらの情報も同じ深さで出します。 一方的に聞くと面接になるので、聞いたら自分も答える。これを交互にやります。
相手が仕事の話を広げてきたら、そのまま乗ります。広げてこなければ、次に移ります。
25〜45分:休みの日の話(ここが山場)
“「お休みの日って何かされてます?」「私は最近サウナにはまってしまって、休みの日はだいたいそれです」「映画とかドラマは見ます? 私はNetflixばかりで」“
この時間帯が一番話が弾みます。 仕事と違って、相手が話したいことだからです。
私が会った方だと、配信をよく見る方、カフェ巡りが好きな方、勉強に時間を使っている方など、ここで一気に人柄が見えました。
共通点が1つ見つかれば、そこで十分です。 無理に合わせる必要はなく、「そうなんですね、私は詳しくなくて」で普通に成立します。
45〜60分:これから何をしたいか
“「今って、何か目標にされてることあるんですか」“
この1問だけです。 直接「なぜパパ活を」とは聞きません。
留学したい、資格を取りたい、独立したい——目的が出てくれば、その日は成功です。
出てこなければ、それも情報です。無理に引き出さず、そのまま終えます。
会計と解散
条件の話は、ここで初めて出します。食事中には出しません。
「今日はありがとうございました」と一緒に渡して終わり。 長く引き伸ばさないほうが、印象は良くなります。
よくある質問
自分から質問ばかりしてしまいます
質問を減らすより、自分の答えを先に出すほうが効きます。
“×「休みの日は何してるんですか」○「私は休みの日はゴルフばかりで。◯◯さんは何かされます?」“
先に自分が答えると、質問ではなく会話になります。これだけで面接感がかなり消えます。
話が続かない相手だったらどうしますか
無理に続けず、早めに切り上げていいと思っています。
相性が悪いだけのこともありますし、相手が緊張しているだけのこともあります。ただ、1時間試して噛み合わないなら、2回目も同じです。
次に会いたいことは、その場で伝えるべきですか
私は伝えません。 その場だと相手が断りにくく、社交辞令が返ってくるだけだからです。
解散後にメッセージで伝えるほうが、相手も落ち着いて判断できます。返信の速さと熱量で、脈があるかどうかはだいたい分かります。
メモを見ながら話してもいいですか
やめたほうがいいです。準備するなら、話題を3つだけ頭に入れておく程度で十分です。
先に挙げた5つのうち、1・2・4だけ覚えておけば場は持ちます。
最後に:うまく話そうとしなくていい
3年やって思うのは、 会話が上手い必要はまったくない ということです。
続いた関係を振り返ると、共通していたのは面白い話をしたことではなく、 相手が話しやすい状態を作れたこと でした。
自分が7割聞いて3割話す。それだけで、顔合わせはだいたいうまくいきます。
「何を話すか」より「どれだけ聞けるか」。 話題のリストは、聞くきっかけを作るための道具にすぎません。
そして当然ですが、会う前の段階で相性がある程度絞れていれば、会話はずっと楽になります。 プロフィールの読み方は別記事にまとめました。
